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[ エレクトロニクス ]
(2019/1/7 15:30)
中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)は7日、新たなサーバー用半導体チップを発表した。同社に対する海外の監視は強まっているが、拡大路線を進める。
華為の発表資料によると、「Kunpeng 920」は最先端の7ナノメートルプロセスで生産され、英半導体設計会社アーム・ホールディングスのアーキテクチャーを使用している。この新チップは米インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が使う有力サーバーアーキテクチャー「x86」と競合する可能性がある。
華為を巡っては国際的に逆風が相次いでいるが、同社の意欲が衰えている兆しはない。孟晩舟最高財務責任者(CFO)が対イラン制裁違反の疑いで昨年逮捕されたほか、米国や同盟国は華為のセキュリティーを疑問視。無線通信の一部顧客は同社技術の使用とは距離を置いている。一方、華為は同社の通信機器がリスクをもたらすとの見方を一貫して否定している。
Kunpeng 920の処理性能は業界のベンチマークを25%上回り、競合製品に比べて電力効率も優れており、ビッグデータの開発を後押しすると華為は説明した。同社は同プロセッサーを基にした新たなサーバーも発表した。(ブルームバーグ)
(2019/1/7 15:30)