[ ICT ]
(2019/1/19 05:00)
電子商取引システムを提供する米ファイサーブは、決済サービス大手ファースト・データを220億ドル(約2兆4000億円)で買収する。直近10年の金融企業統合としては最大の部類に入り、米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社KKRにとって、ファースト・データへの大型投資が実を結んだ格好だ。
合意により、再編の動きが活発な決済処理業界で世界最大手が誕生する。全額株式交換によるこの買収で、ファースト・データの企業価値は15日終値を29%上回る水準と評価された。
KKRは2007年、株式相場急落の直前にレバレッジド・バイアウト(LBO)を通じてファースト・データを買収。13年には元JPモルガン・チェース幹部のフランク・ビシグナノ氏を最高経営責任者(CEO)に起用し、15年には株式市場に再上場させた。今回の買収をKKRは支援しており、新会社の株式16%を保有する見通し。
会社発表によると、ファイサーブはファースト・データの負債約170億ドルを受け入れ、借り換えを行う予定だとしている。(ブルームバーグ)
(2019/1/19 05:00)