[ 政治・経済 ]
(2019/1/22 20:30)
【北京=時事】中国外務省の華春瑩副報道局長は22日の記者会見で、カナダ当局が米国の要請で逮捕・保釈した中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長をめぐり、米国がカナダに身柄の引き渡しを要求しないよう「強く促す」と述べた。
華氏は会見で、米国とカナダは犯罪人引き渡し条約を「恣意(しい)的に乱用している」と主張。米国に身柄が引き渡された場合は「当然、さらなる対応を行う」と述べ、強硬な対抗措置を示唆した。
ファーウェイも22日、「米国とカナダ政府が一日も早く孟氏を自由にするよう望む。両国の法律システムが公正な結論を出すと信じている」とする談話を出した。
一方、カナダや米英などの駐中国大使経験者や有識者ら100人以上が連名で21日、中国当局が逮捕したカナダ人2人の釈放を求める公開書簡を発表。これについても華氏は「中国の司法主権と最低限の法治精神の軽視だ」と反発した。
(2019/1/22 20:30)