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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/2/14 17:00)
【パリ=時事】欧州航空機大手エアバスは14日、世界最大の旅客機「A380」の生産を2021年の引き渡し分で終了すると発表した。格安航空会社(LCC)の台頭で小型・中型機の需要が高まる中、乗り入れ可能な空港が限られるA380は受注の低迷が続いていた。
生産終了の決定は、最大の顧客だったエミレーツ航空がA380の発注数を減らし、小型・中型機へシフトしたことが主な要因。エアバスのエンダース最高経営責任者(CEO)は14日、声明で「受注残は実質的になくなり、生産を続ける根拠を失った」と説明した。
A380は「空飛ぶホテル」とも呼ばれる超大型機で、07年に商業運航を開始した。総2階建てで、座席数は約500。利用者からの評判は高かったものの、機体の価格が高く航空会社からの受注獲得で苦戦していた。
日本では、全日本空輸が今年5月からA380を成田―ホノルル線に投入。スカイマークも一時導入を計画していた。
(2019/2/14 17:00)