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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/2/19 12:00)
1人乗り三輪自動車「ソロ」は、テスラ車のように完全な電気自動車(EV)だ。今まで見た中でも際立って奇妙な外見のこの車が、通勤用自動車の定義を塗り替えるかもしれない。
ソロはカナダのエレクトラ・メカニカ・ビークルズが製造し、価格は1万5500ドル(約170万円)。12月までに5000台がロサンゼルスの街を走り、今後2年間でさらに7万台が米西海岸向けに納車される見通しだ。
エレクトラ・メカニカの時価総額は約1億4000万ドルにすぎないが、同社への予約注文額は24億ドル(約2657億円)に上る。同社株は13日に32倍余り値上がりした。
ソロには、米ゼネラル・モーターズ(GM)のオンタリオ州オシャワの工場に命綱を提供する可能性もある。同工場は年内に閉鎖し、3000人が職を失うことになっている。
エレクトラ・メカニカのジェリー・クロール最高経営責任者(CEO)は、「それを巡り協議を行った」と述べたが、決定には至っていないと説明。「カナダで設計された自動車のために、これら全ての人々を再雇用するほど私にとって幸せなことはない」と話す。
クロール氏はまた、ブルームバーグ・テレビジョンとの別のインタビューで、「当社はイーロン・マスク氏が製造しづらい車をつくっている」と述べている。「4万5000ドルや10万ドル、25万ドルの車を生産するのは素晴らしいことだが、大衆車としてはいかがなものか。ガソリンを使わずにすむ1万5000ドルの車こそクリエーティブだ」と語った。(ブルームバーグ)
(2019/2/19 12:00)