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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/2/27 10:30)
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は「ジープ」の新型モデル生産とピックアップトラック「ラム」の増産に向け、45億ドル(約5000億円)を投資する計画だ。同社は米国販売が失速し、ライバル企業が多くのモデルを投入する中でも、利幅の大きいスポーツ多目的車(SUV)の販売増に期待している。
マイク・マンリー最高経営責任者(CEO)は記者団との電話会見で、同社はデトロイトにあるマック・アベニュー・エンジン工場に16億ドルを投じ、次世代「ジープ・グランドチェロキー」と、プラグイン・ハイブリッド(PHV)エンジンが搭載可能な3列シートのフルサイズSUVジープを生産すると語った。
さらにミシガン州ウォーレンのトラック工場にも15億ドルを投資し、「ジープ・ワゴニア」と「グランド・ワゴニア」を復活させると共に、「ラム1500クラシック」の生産を年内継続する。全米自動車労働組合(UAW)は、FCAの米工場での雇用創出につながる動きだとして歓迎した。
これらモデルの投入はライバルであるゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターが「フォード・ブロンコ」や「シボレー・ブレイザー」を再発売する時期と重なる。ジープの伝統を受け継ぐ「ラングラー」の在庫が予想外に急増したことで、自動車メーカー各社の利益の伸びを後押ししてきた米国のSUVブームがピークを迎えつつあるとの懸念が強まっている。
FCAは26日遅く、生産を需要に合致させるためにイリノイ州のジープ工場のシフトを削減すると発表した。(ブルームバーグ)
(2019/2/27 10:30)