[ オピニオン ]
(2019/3/15 05:00)
自動車レースの最高峰フォーミュラワン(F1)。2019年シーズンが3月17日、オーストラリアGPで開幕する。ホンダは今シーズンからイタリアの「トロロッソ」に加え、英国の「レッドブル・レーシング」にもエンジンを供給する。
2チーム4台の新体制にモータースポーツ部長の山本雅史さんは「F1に強く関わる証」と話す。2日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)に豊田章男トヨタ自動車社長と、八郷隆弘ホンダ社長の姿があった。
毎年ホンダが開くファン向けイベントにトヨタが“参戦”した。盛り上がるモータースポーツに自治体も注目し、大阪市の吉村洋文市長は公道でのF1誘致について「モナコ、シンガポールができるなら大阪もできる」とツイッターに投稿した。
自動車業界はシェアリングなど新たな移動サービスが勃興する変革期にある。メーカーはモータースポーツを通じ単なる移動手段ではない車の魅力を訴える。
技術力向上の役割もあり日産自動車は18年、電気自動車(EV)レース「フォーミュラE」に参戦した。東京都の小池百合子知事はフォーミュラE誘致に意欲を示す。車産業を底上げする力を秘めるモータースポーツ。官民一丸でファンを獲得するゴールを目指す。
(2019/3/15 05:00)