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[ 商社・流通・サービス ]
(2019/3/27 12:30)
米マクドナルドは電子化を推進する中、来店客に合わせてメニューをより良くパーソナライズするためにテクノロジー企業を買収する。同社にとってここ20年で最大規模の買収となる。
マクドナルドは3億ドル(約330億円)余りを投じてダイナミック・イールドを買収すると、事情に詳しい関係者1人が明らかにした。新技術の導入でマクドナルドの店舗は天候や時刻、地域などの要因によって電子メニューボードの項目表示を変えることができる。例えば、寒い日にはコーヒーの表示、暑い日には「マックフルーリー」の表示を増やすことが可能。電子メニューはまた、来店客に追加の品も提案する。
スティーブ・イースターブルック最高経営責任者(CEO)は2015年の就任以来、売り上げ増強やライバルとの差異化のため、セルフオーダー端末や電子メニューなど、テクノロジー導入を推進してきた。マクドナルドが企業買収を行うのは珍しく、今回のダイナミック・イールド買収には、競争の激しい外食業界で成長を加速させたいとの同社の考えが示されている。
イースターブルックCEOは発表資料で「テクノロジーは当社の成長計画に不可欠な要素だ」と説明した。
マクドナルドは米国内でダイナミック・イールドの技術を18年に試験運用しており、買収が完了したら年内にドライブスルーメニューで同技術の導入を拡大する方針だ。また、海外市場への導入拡大も計画している。(ブルームバーグ)
(2019/3/27 12:30)