[ ICT ]
(2019/3/31 05:00)
【香港=時事】中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が29日発表した2018年通期決算は、純利益が前年比25.1%増の593億元(約9780億円)だった。売上高も19.5%増の7212億元(約11兆9000億円)と好調。孟晩舟副会長の逮捕に加え、米国を中心に同社製品の排除が進むなど逆風が続く中、主力のスマートフォン事業と国内市場の伸びで補った。
半面、長引く米中貿易摩擦や、製品排除の動きが今後も広がる可能性を考慮すると、先行きは不透明だ。スマホなど一般消費者向け事業の売上高は45.1%と高い伸びを見せたが、米国が圧力をかけている通信キャリア向け事業は1.3%減少した。
米国などでは、中国政府がファーウェイの製品をスパイ活動に利用している疑惑が取り沙汰されている。ファーウェイの郭平会長(輪番制)は「当社にとって、サイバーセキュリティーとプライバシーの保護は最優先事項だ」と強調し、懸念払拭(ふっしょく)に努めた。
(2019/3/31 05:00)