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[ 環境・エネルギー ]
(2019/4/1 17:00)
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの昨年の利益はアップルやエクソンモービルなど米巨大企業をはるかに上回った。格付け会社フィッチ・レーティングスが公表したアラムコの財務データの抜粋で明らかになった。
しかしサウジ政府の高い税率によってアラムコに及ぼす影響が同社の利益率を押し下げており、1バレル当たりの現金創出はロイヤル・ダッチ・シェルなどの巨大企業を若干下回る。これが信用格付けの引き上げを妨げている。
フィッチ・レーティングスが1日明らかにしたところでは、アラムコの昨年のEBITD(利払い・税金・減価償却前利益)は2240億ドル(約24兆8700億円)。国際債券市場でのデビューに先立ち、格付けは投資適格級で上から5番目の「A+」とされた。
アラムコにとって初となる格付けは、1970年代後半の国有化以来公表されていなかった同社の財務を予想する手掛かりとなる。また、当初は2018年を目指しながら、昨年に2021年まで先延ばしされた同社の新規株式公開(IPO)計画の価格を投資家が評価する助けにもなる。同社のIPOは金融市場にとって10年に1度の大型案件となる見込み。(ブルームバーグ)
(2019/4/1 17:00)