[ 政治・経済 ]
(2019/4/17 05:00)
【ベルリン=時事】ドイツの政府専用機が16日朝(日本時間同日午後)、ベルリンのシェーネフェルト空港を離陸直後、不具合のため同空港に引き返して緊急着陸した。着陸時には衝撃で両主翼が滑走路に接触した。整備後の試験飛行で乗客はいなかったが、乗員が医師の検査を受けている。
独政府機はトラブルが頻発している。事態を重くみた政府は11日、エアバスの新型機3機の購入を発表したばかりだった。
緊急着陸したのは、ボンバルディアの小型機「グローバル5000」。独西部ケルンに向かうはずだった。着陸後、同空港での離着陸は一時停止された。フォンデアライエン国防相は「原因を究明する」と述べた。
独政府機をめぐっては、多くの閣僚らが外遊先での足止めなどに見舞われてきた。メルケル首相も昨年11月、政府機の緊急着陸で、アルゼンチンでの20カ国地域(G20)首脳会議に遅刻。今月1日には、マース外相搭乗機のタイヤがニューヨークでの着陸時にパンクした。一部の機体は機齢が約20年に達し、老朽化を指摘する声もある。
(2019/4/17 05:00)