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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/4/30 05:00)
米ボーイングは昨年10月に起きたインドネシアの格安航空会社ライオン航空機の墜落事故後にようやく、センサーの異常をパイロットに知らせる警告機能が737MAXに標準装備されていなかったことを米サウスウエスト航空に伝えた。同航空はMAXを34機と最も多く保有する。
サウスウエスト航空は28日、737の前世代機と同様に警告灯が全てのMAXで作動すると同社とパイロットは考えていたと説明した。サウスウエスト航空パイロット組合のジョン・ウィークス委員長は「迎え角(AOA)不一致アラート」について、「機能させるためにプライマリー・フライト・ディスプレーに2つのAOAインジケーターが必要だとは説明されなかった」と話す。
ボーイングがMAXに関して、ソフトウエアをアップデートすれば安全だと各航空会社や監督当局を説得しようとしている中、MAXを巡り新たな問題が浮上したことになる。
同センサーや自動失速防止システム(MCAS)として知られる新たなソフトの極めて重要な詳細について、航空会社や当局にボーイングがどのように説明していたのかが既に調査対象になっている。米パイロット労組はMCASに関して乗務員マニュアルやトレーニング資料で説明されていなかったと憤りを示している。
サウスウエストの広報担当者、ブランディー・キング氏はボーイングから伝えられるまで、MAXのプライマリー・フライト・ディスプレーにはAOAが機体のフライトコンピューターに矛盾するデータを送った際に発せられる警告も当然含まれると考えていたと述べた。
(2019/4/30 05:00)