- トップ
- 環境・エネルギーニュース
- 記事詳細
[ 環境・エネルギー ]
(2019/5/15 05:00)
【カイロ=時事】サウジアラビア国営通信によると、サウジの東西を結ぶ石油パイプラインの2カ所が14日朝、爆発物を積んだ無人飛行ロボット(ドローン)に攻撃され、施設の一部が損壊した。ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は「サウジだけでなく、世界への原油供給の安全を標的としたテロ行為だ」と批判した。
サウジと敵対するイランが支援するイエメンのイスラム教シーア派系武装組織フーシ派は、14日に無人機7機でサウジの重要施設を攻撃したと主張。「(イエメンに軍事介入するサウジが)侵略を続ければ、さらに激しく攻撃する用意がある」と警告した。
サウジは12日にも、原油輸送の要衝ホルムズ海峡に近いアラブ首長国連邦(UAE)東部沖で、サウジ船籍の石油タンカー2隻が「妨害攻撃」を受けた。米国が原油全面禁輸の制裁を科しているイランの関与を疑う声が強まっているが、イランは認めていない。
無人機攻撃に伴い、国営石油会社サウジアラムコは一時パイプラインの操業を中断。ただ、サウジからの原油輸出や供給に影響はないという。
(2019/5/15 05:00)