[ 機械 ]
(2019/6/7 05:00)
日刊工業新聞社は6日、「製造業におけるブロックチェーン適用と可能性」と題した講演会を、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の展示会「スマートファクトリーJapan2019」の会場内で開いた。ブロックチェーン推進協会の平野洋一郎代表理事(アステリア社長=写真)が、ブロックチェーン(分散型台帳)の仕組みや利活用市場、製造業での活用効果などについて講演した。
近年、暗号資産(仮想通貨)の盗難事件などを背景にブロックチェーンの評価が低下している。その中で、改ざんが許されないデータを扱うあらゆる業界でのブロックチェーン活用の可能性を指摘し、「これからが本番」(平野代表理事)とした。
製造業でも検査・検証データの改ざん防止やサプライチェーンの履歴管理などを端緒に利用できることを、データ改ざんができない仕組みなどを交えながら説明。ブロックチェーンは「21世紀の『自律・分散・協調』型の組織を支えるインフラになる」と力説した。
(2019/6/7 05:00)