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[ エレクトロニクス ]
(2019/6/22 05:00)
【台北=時事】台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は21日の株主総会で、シャープの戴正呉会長兼社長ら9人の取締役(社外3人含む)を選任した。創業者の郭台銘(テリー・ゴウ)会長は取締役にとどまったものの、来年1月に予定されている台湾総統選への出馬を目指し、今月末で会長を退任。株主総会後の取締役会で、次期会長として半導体部門トップで新任取締役の劉揚偉氏を選出した。就任は7月1日付。
鴻海は、カリスマ経営者として君臨してきた郭会長の退任に伴い、劉氏ら9人で構成する経営委員会を発足させた。同社は米アップル製スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の組み立て業務を請け負ったことで、業容を急拡大させた。ただ米中貿易摩擦の激化で、中国で製品を組み立て、米国や日本に輸出するビジネスモデルは足元から揺らいでいる。郭氏による「ワンマン経営」から集団経営体制に移行し、難局を乗り切りたい考えだ。
(2019/6/22 05:00)