[ 金融・商況 ]
(2019/6/24 05:00)
【ロンドン=ロイター時事】英イングランド銀行(中銀)のカーニー総裁は、米フェイスブックの仮想通貨(暗号資産)「Libra(リブラ)」計画について、主要国の中銀や規制当局が監視を望むとの認識を示した。
21日に放送されたBBCのインタビューで「安全である必要がある。さもなければ実現しない」と指摘。イングランド銀のほか、米連邦準備制度理事会(FRB)、その他の主要国中銀、監督機関が直接規制面で監視する見通しを示した。英金融管理庁(FCA)も主要な役割を担うことになるとも指摘した。
ドイツ連銀総裁、暗号資産普及すれば銀行弱体化も
【フランクフルト=ロイター時事】ドイツ連邦銀行(中央銀行)のワイトマン総裁は21日、法定通貨と一定比率で交換できる暗号資産「ステーブルコイン」が広く使用された場合、銀行が弱体化する恐れがあると語った。
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン氏は独連銀の会議で、暗号資産の普及は「その運営リスクだけでなく、銀行の預金受け入れやビジネスモデルを危うくするというより根本的な意味でも、システミックになるのはほぼ確実だ」「銀行取引や金融取引仲介を混乱させる可能性もある」と指摘した。
米交流サイト大手フェイスブックは先週、ステーブルコイン「リブラ」による決済・送金手段の構築計画を発表した。
(2019/6/24 05:00)