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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/6/24 14:00)
ドイツの高級車メーカー、ダイムラーは23日、2019年通期の利益見通しを引き下げると発表した。通期見通しの下方修正はここ1年で3回目。ディーゼル車の排ガス不正問題に関連した負担が重しになったと説明している。
ダイムラーはディーゼル車排気の不正を巡る米欧当局の調査に直面している。同社は昨年、独当局からリコール(無料の回収・修理)実施を命じられ、欧州で数百万台の車両のソフトウエアをアップデートすることで合意したが、これまでのところ罰金・制裁金の支払いは免れている。
証券取引所への届け出によれば、同社は政府の措置や対策に向けた引当金を数億ユーロ積み増し、その結果、通期の利払い・税引き前利益(EBIT)見通しを前年並みの水準に引き下げたという。従来は前年をわずかに上回る水準を見込んでいた。
引当金の増額は4-6月(第2四半期)に計上され、利益を圧迫することになりそうだ。貿易摩擦や欧州での新たな排ガス検査などに関連し、同社は通期利益見通しをここ1年で2回下方修正していた。(ブルームバーグ)
(2019/6/24 14:00)