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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/7/3 07:00)
電気自動車(EV)メーカーの米テスラが2日発表した4-6月(第2四半期)の納車台数は四半期ベースで過去最高となった。連邦税額控除が今年後半に半減するのを控え、米消費者からセダン「モデル3」への駆け込み需要が見られた。発表を受け、テスラの株価は時間外取引で急伸した。
4-6月の納車台数は9万5200台となり、2018年10-12月(第4四半期)に記録したこれまでの過去最高を上回った。アナリストの予想平均は約8万7700台だった。
テスラの株価は時間外取引で一時9.1%上昇。この上昇率が通常取引終値ベースであれば、今年最大の上げとなる。年初から2日の通常取引終値までは33%下落していた。需要を巡る懸念が株価低迷の一因だったが、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はそれを繰り返し否定してきた。
米連邦税額控除は7月1日をもって3750ドル(約40万円)から1875ドルに引き下げられた。2020年には終了することから、テスラは販売てこ入れで海外市場に一層注力する必要がありそうだ。(ブルームバーグ)
幹部流出、再び加速 欧州部門責任者ら退社相次ぐ
米電気自動車メーカーのテスラは、欧州部門責任者とエンジニアリング担当幹部の退社が報じられるなど、幹部流出が再び加速しているようだ。
欧州部門責任者ヤン・エーミケ氏が退職したとドイツ誌ウィルトシャフツウォッヘ(WiWo)は情報源を明らかにせずに報じた。内外装品エンジニアリング担当バイスプレジデントのスティーブ・マクマナス氏も同社を去ったとビジネス・インサイダー(BI)が事情に詳しい関係者1人を引用して伝えた。
電子メールでテスラにコメントを求めたが、返答はなかった。米新興電気自動車メーカーのルーシッドモーターズは1日、テスラの生産担当バイスプレジデント、ピーター・ホーホルディンガー氏を製造責任者に起用したと発表していた。
テスラは昨年、販売と会計、財務、供給管理、人事、コミュニケーション担当の上級幹部が流出。今年に入り、最高財務責任者(CFO)と法務顧問も退社し、社内の人材を昇格させ後任に充てる人事を行っている。(ブルームバーグ)
(2019/7/3 07:00)