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[ エレクトロニクス ]
(2019/7/6 05:00)
韓国サムスン電子の4-6月(第2四半期)の利益は半分余り減少した。世界的な業界低迷や貿易摩擦で半導体や高性能スマートフォンの需要が打撃を受けた。
営業利益は56%減の約6兆5000億ウォン(約6000億円)と、減少は市場予想よりも小幅だった。顧客1社からの一時的収入が寄与したが、その詳細は明らかにしていない。アナリストは8億ドル(約860億円)余りに上った可能性があると推定している。今回の発表では純利益や部門別業績の数字は提供しておらず、最終的な決算は月内に発表される。
サムスンは景気減速を受けた需要の停滞に直面。同社の半導体メモリーは引き続きコンピューターやスマホなどあらゆる製品のバロメーターとなっており、トランプ米政権が5月に対中追加関税を発動してから最も大きな打撃を受けている部品の一つだ。また、日本が韓国向けの半導体材料の輸出規制を今週強化したことで懸念はさらに高まった。
メリッツ総合金融証券のアナリスト、キム・ソヌ氏は決算発表後のリポートで「メモリー価格や携帯事業の構造的な低迷を考慮すると、サムスンの業績が下期に予想を上回る公算は小さい」と指摘した。(ブルームバーグ)
(2019/7/6 05:00)