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[ 自動車・輸送機 ]
(2019/7/8 12:00)
欧州航空安全庁(EASA)はボーイング737MAXの運航再開を認める条件として同社に対応を求める主要5項目をまとめた。事情に詳しい関係者が明らかにした。その一つは自動操縦装置に関するもので、これまでは注目点として浮上していなかった。
EASAは米連邦航空局(FAA)とボーイングの両方にリストを送付した。詳細は公表されていないとして関係者が匿名で語った。FAAはMAXについて求めている具体的な修正点を公表していないため、それとEASAの要求が大きく異なるかどうかや、運航再開にかかる費用や時間が大幅に膨らむかどうかも明確でない。
EASAのチェックリストには既に公表されている項目が含まれている。パイロットが手動のトリムホイールを回すのが難しい可能性や、機首の角度を測る「迎え角(AOA)センサー」の信頼性の欠如、不十分な訓練方法、ソフトウエアの問題だ。ただ、過去に報じられていない問題も指摘された。自動操縦装置が一定の緊急時に解除されないという点だ。
事情に詳しい関係者によると、EASAが提起した問題はFAAの疑問点と矛盾はない。FAAは声明で、EASAが言及している具体的な問題の確認は控えたが、ボーイングの資料の検証で他の航空当局と緊密に連携を続ける姿勢を示した。一方、ボーイングは引き続き「当局に協力し、MAXの安全な運航再開に向けて取り組む過程で情報を提供していく」と発表資料で説明した。(ブルームバーグ)
(2019/7/8 12:00)