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[ エレクトロニクス ]
(2019/7/31 13:00)
米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の7-9月(第3四半期)の売上高見通しは失望される数字となった。ゲーム機向け半導体の2大顧客であるマイクロソフトとソニーからの受注が予想を下回っていることを示唆している。
30日の発表資料によると、7-9月期の売上高は約18億ドル(約1960億円)の見通し。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均は19億4000万ドルだった。AMDはさらに、通期の売上高見通しを下方修正した。これを受け、同社の株価は時間外取引で一時約5%下落した。
AMDはパソコン(PC)関連製品の売り上げは上向きつつあるが、ゲーム機メーカーからの需要が今年の当初予想を下回っていることが全体の収入に響いていると説明。サーバープロセッサーやゲーム機向けカスタム半導体を含む部門の4-6月(第2四半期)売上高は12%減少した。
4-6月期の純利益は3500万ドル(1株当たり3セント)。前年同期は1億1600万ドル(同11セント)だった。一部項目を除いた1株利益は8セントとアナリスト予想と一致。売上高は15億3000万ドルと前年同期比13%減少したが、アナリスト予想平均の15億2000万ドルは上回った。
粗利益率は41%に改善し、アナリスト予想平均と一致した。前年同期は37%だった。
通期売上高については1桁台半ばの伸びとの見通しを示した。従来は1桁台の高めの増加率を見込んでいた。アナリストらは通期売上高について6%前後の伸びを予想していた。AMDは通期の粗利益率見通しをやや引き上げ、42%とした。(ブルームバーグ)
(2019/7/31 13:00)