[ ICT ]
(2019/8/24 05:00)
中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)は、米国が設けた輸出制限で消費者向け端末事業の年間売上高が100億ドル(約1兆650億円)前後減少するとの見方を示した。同社は半導体やソフトウエアなど、米国製の部材購入を禁じられている。
ファーウェイの徐直軍副会長は23日、ケイデンス・デザイン・システムズやシノプシスなど米国の主要サプライヤーからの調達に代わる手段を模索していると説明。ファーウェイ全体への打撃は、創業者で最高経営責任者(CEO)の任正非氏が当初見積もったよりも「やや少ない」との認識も示した。(ブルームバーグ)
日本向け広報誌を8月末で休刊 関連サイトも閉鎖へ
中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)は、8月末で日本向けのデジタル広報誌を休刊し、関連サイトを閉鎖する。ファーウェイ・ジャパンが23日、メールマガジン読者に送信したメールで明らかになった。休刊理由は「諸般の事情」とし、「突然の残念な報告となり、大変申し訳なく思っている」と読者や寄稿者に対し陳謝した。
同社広報誌「HuaWave」は2011年2月に創刊し、18年10月まで全31号にわたる印刷版を発行。昨年末からデジタルメディアにリニューアルした。当初はファーウェイ本社の英文広報誌の翻訳中心だったが、徐々に独自コンテンツを増やし、直近ではビジネスや科学、生活、情報通信技術(ICT)をテーマに中国、日本に関連する記事を定期的に掲載していた。
ファーウェイを巡っては米国が19日、輸出規制措置の一部猶予期間を11月中旬まで90日間延長すると発表。一方で、懸念先リストにファーウェイの関連会社46社を追加する決定も下した。米商務省の制裁措置強化で創業者の任正非・最高経営責任者(CEO)は、「生きるか死ぬかの瀬戸際」に立っているとの認識を示していた。
ファーウェイ製品について日本では、KDDIとソフトバンクが8月に入り、延期していた最新スマートフォン「P30」シリーズの販売を開始。NTTドコモも21日から事前予約の受け付けを再開した。(ブルームバーグ)
(2019/8/24 05:00)