[ ICT ]
(2019/8/27 13:00)
【モスクワ=ロイター時事】中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)が、来年ロシアで行われる人口調査のため同社のタブレット端末36万台にロシアの基本ソフト(OS)「オーロラ」を搭載することについて同国と協議を始めたと2人の関係筋が明らかにした。
米政府がファーウェイを安全保障上の懸念がある企業として主要な米国製部品や技術の利用を禁じる可能性のある「エンティティー・リスト」に追加したことを受け、同社は米グーグルのOS「アンドロイド」の代替品を模索している。
関係筋は「計画は試験的なもので、ロシアのOSをファーウェイ端末で導入する第1段階だとみている」と話した。ファーウェイの広報担当者は、同社はロシア通信省と協議していると述べたが、詳細については明らかにしなかった。
同社は先週、米国による貿易規制でスマートフォン部門の収入が今年約100億ドル減少すると公表した。
オーロラはロシア唯一のOSで、現在は使われていない。ファーウェイはまた、アンドロイドが使えなくなった場合に備え、独自OS開発を進めている。
(2019/8/27 13:00)