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[ 商社・流通・サービス ]
(2019/8/31 05:00)
ペルシャ湾岸アラブ諸国の経済が勢いを失う中で、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国のアル・マクトゥーム国際空港の建設が中断された状態だと事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。完成すれば年間利用旅客数2億5000万人余りの世界最大級の空港になるはずだ。
デリケートな問題であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、建設作業は止まり、拡張のための資金も追って通知があるまで凍結されている。
同空港の第1フェーズ完成は昨年10月時点で既に5年延期され、2030年を予定する。完成後はドバイに本社を置くエミレーツ航空の巨大ハブ空港となる見込み。現在はドバイ国際空港がハブ空港だ。
ドバイ空港公社はブルームバーグに宛てた書面で、長期基本計画の見直しを進めており、「次の段階の詳細や正確なスケジュールはまだ確定していない」と説明した。
地政学的緊張と原油安が響き、昨年のドバイ成長率は10年以来のペースに鈍化した。観光業は17年以降停滞している。ドバイ・ワールド・セントラルとして知られる新空港のウェブサイトによると、同空港は13年にオープンしたが、航空会社の就航は11社にとどまっている。(ブルームバーグ)
(2019/8/31 05:00)