- トップ
- 環境・エネルギーニュース
- 記事詳細
[ 環境・エネルギー ]
(2019/9/4 05:00)
【北京=時事】中国政府は3日、同国初となる「核安全白書」を公表し、今年6月末時点で稼働中の原発が47基、建設中の原発が11基あることを明らかにした。
記者会見した生態環境省の劉華次官は、中国では国際原子力事故評価尺度(INES、レベル0-7の8段階評価)で下から3番目の「レベル2」(異常事象)以上の事故は発生したことがないと説明。レベル1の事故も非常に少ないとして「安全水準は世界トップクラスを維持している」と強調した。
また、中国の原発は立地的に、東京電力福島第1原発事故のように地震と津波に同時に見舞われる可能性は極めて小さいと指摘。同事故後に安全性の再評価を行い、電力や水の供給、応急措置などで改善を施したと述べた。
米政府が中国原発最大手の中国広核集団と米企業の取引を事実上禁じたことに関しては、「断固たる反対」を表明する一方、米国以外にも協力できる国はあるなどとして、取引禁止は最終的には米企業の損失につながると警告した。
(2019/9/4 05:00)