[ ICT ]
(2019/9/6 11:00)
米アップルは早ければ2020年発売の「iPhone(アイフォーン)」での採用を視野にディスプレー内蔵型の指紋認証技術を開発している。計画に詳しい複数の関係者が明らかにした。アップル社内と国外のサプライヤーの両方で現在、この技術をテスト中だという。実際の搭載は21年発売のアイフォーンにずれ込む可能性もある。
ディスプレー内蔵型の指紋認証はアイフォーンと競合するアンドロイド端末では今年、普及が始まった。サムスン電子と華為技術(ファーウェイ)、オッポ(OPPO)、小米のフラッグシップモデルは全てこの技術を採用している。
関係者らによれば、指紋読み取りセンサーがアイフォーンのディスプレーに組み込まれ、ユーザーはディスプレーの大部分で指紋をスキャンできるようになる。また既存の顔認証システムと並行して機能する形になるという。アップルの広報担当、トゥルーディー・マラー氏はコメントを控えた。
関係者らによれば、アップルはテストで順調な結果が得られれば、20年発売のアイフォーンへの搭載を考えている。開発に詳しい関係者1人によれば、サプライヤーはアイフォーンにこの技術を組み入れる能力を備えているが、まだ大量生産できる状態には至っていないという。
このほかアップルは、アイフォーン「SE」以来初となる低価格モデルに取り組んでいる。関係者らによれば、早ければ20年上期(1-6月)に発売される可能性がある。端末の形状は「8」と同様で、ディスプレーのサイズは4.7インチだという。指紋認証に関しては、ディスプレー内蔵型ではなく、ホームボタンに「タッチID」機能を組み込む形になる見通し。(ブルームバーグ)
(2019/9/6 11:00)