RocketRoad、ロボット用に外装用カバー 撥水・防塵など機能選択

(2025/1/6 12:00)

RocketRoad(ロケットロード、福岡市城南区、泉幸典社長)は、“ロボットアパレル”のメーカーだ。コミュニケーションロボットの服のほか、産業用ロボットや協働ロボットの外装用カバーを手がける。ロボット周辺のカバーの注文も受ける。

  • ロボットの活躍の場が広がり、カバーに求められる機能も多様化している(イメージ)

産業用や協働ロボット用は安川電機など複数のロボットメーカーに対応。防塵をはじめ撥水(はっすい)や撥油(はつゆ)、制菌、耐熱、防水・ブラスト加工対応など使用環境に適する機能を選べる。米国食品医薬品局(FDA)の基準に合うカバーも製造できる。

ロボットの利用拡大で、溶接や食品加工などロボットが活躍する場が広がるとともに、カバーに求められる機能も多様化している。

カバーの機能を実現する要素の一つが、用意できる素材の種類の多さ。建材に使われる丈夫な合成ゴムを使ったり、宇宙服にも採用されるアラミド繊維を使ったりすることもある。

最近、需要が大きくなっているのが食品工場用や半導体工場用。食品業界では省人化に向けたロボット活用が増え、「食品衛生管理基準『HACCP』対応のニーズが高まっている」(泉社長)という。半導体工場用はクリーンルームで働く人が着るユニホームと同じ素材を使う。

カバーの製作ではロボットの寸法だけでなく動きや干渉も考慮。素材の柔軟性や耐摩耗性に反映させる。ロボットの設置方法や配線への対応も欠かせない。高い台座に設置されたり、ロボットの上部に配線があったりするケースもある。

縫製は継ぎ目の少なさがポイントの一つ。粉塵が隙間から侵入することを防げる。継ぎ目の少なさはカバーの軽量化につながる。

ロケットロードはロボットのメーカーやメーカー代理店、システム構築事業者向けのオンライン勉強会を開いてカバーへの理解を広める。参加者からはユーザーに提案しやすくなると好評だ。泉社長は「ロボットの問題を解決していきたい」と意気込む。

(2025/1/6 12:00)

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