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(2019/12/2 05:00)
深く考える研究者のプロに
(総合1から続く)中学生時代から実験をするのが楽しくて、研究者に憧れました。茨城大学理学部、同大学院理工学研究科に進み、無機化学分野の基礎的な研究に取り組みました。仕事では「応用的なことをやりたい」と思い、カーリットHDに入社しました。大学・大学院の専門と異なる電気化学は当初難しく、本やセミナーで勉強し、詳しい技術者に話を聞いて、一つひとつ解決していきました。分野に精通した人の経験は、とても大きいです。将来は、専門分野のプロであるだけでなく、幅広い知識から深く考えられる“研究者のプロ”になりたいです。
学生時代は、研究者は実験が仕事だと思っていましたが、入社後は管理することも研究の一つと考えるようになりました。納期など先の事を考え、1週間先や数カ月先を見据えて、やるべきことを整理して進めていきます。もともと実験が好きなので、自分で計画して実験し、結果が出た時が一番楽しい瞬間です。
性格は前向きな方で、ストレスを感じてもだいたい1日寝ると次の日はスッキリします。音楽が好きで、カラオケでは「いきものがかり」の曲などを歌います。運動は散歩やランニングをしていますが、仕事中にもけっこう動くんですよ。研究所のある群馬県には赤城山があり、休日の紅葉狩りはおすすめです。
最近は職場に女性が増え、私もすんなり入っていけました。育児休暇から復帰してきた先輩もいます。「女性だから」と諦めず、これからも挑戦していきたいです。(文=梶原洵子、写真=田山浩一)
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◇カーリットホールディングス R&Dセンター環境エネルギー研究所所属 相馬翔子(そうま・しょうこ)さん
(2019/12/2 05:00)