(2020/1/20 05:00)
知人に頼まれ、息子さんの中学校の課題に協力し、インタビューを受けた。息子さんが取材内容をノートに書き取り、リポートにまとめるというものだ。取材には慣れているが、取材されることはめったにないため、いささか緊張した。
私が取材対象になったのは、大病で長期入院し、半年のリハビリを経験したことに息子さんが興味を持ったためだ。病気になって感じたこと、入院中一番大変だったことなど、的を射た質問は、中学生とは思えなかった。完成が楽しみだ。
来年から始まる大学入学共通テストに導入予定だった国語の記述式問題が見送りとなった。理由は現状では公平な採点が困難ということ。マークシート方式だけでは思考力や表現力が測れないのも事実だが、準備不足は否めなかった。
週末に実施された最後のセンター試験には、全国で約55万人が参加した。来年から新入試制度となるだけに、受験生の今年に賭ける思いは強かっただろう。
来年の新制度でも記述式は先送りされるが、思考力、表現力の重要性は変わらない。息子さんのように若い時から作文に慣れておけば、入試で文章力のなさを恐れることもない。紙と鉛筆で人に聞いたことをまとめる。積み重ねが大切だ。
(2020/1/20 05:00)