プレス技術３月号／プレス成形高度化のためのシミュレーション技術

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日刊工業新聞社が８日発売する月刊誌「プレス技術３月号」の特集では「プレス成形高度化のためのシミュレーション技術」を取り上げる。解析精度向上や大幅な工程短縮につなげるためのポイントをあげ、コンピューター利用解析（ＣＡＥ）の高度利用のためのヒントを提示する。

総論は大同大学工学部機械工学科の蔦森秀夫教授による「プレス成形シミュレーションの変遷と予測精度の現状と課題」。ＣＡＥに使用される解法の特徴と約３０年にわたるプレス成形シミュレーションの進化の歴史を踏まえた予測精度向上のポイントを示す。また、事例解説では実際にプレス加工メーカーにおけるＣＡＥ導入までの道のりと実際の活用、結果を紹介。高張力鋼板（ハイテン材）をはじめとした難加工材の成形における具体的な成果などを示す。

自動車の軽量化などを背景にハイテン材やアルミニウム、熱可塑性炭素繊維強化プラスチック（ＣＦＲＴＰ）などの難加工材の需要が増加。それに伴いＣＡＥによるしわ、割れなどの成形性や寸法精度の検証が不可欠になっている。