(2020/3/11 05:00)
JMACSは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スマートグラスを使った遠隔作業支援システム「エヌヴィ」の月額使用料を5月末まで無償とする対応を11日に始める。自宅待機や出張制限により工場などの現場作業を遠隔地から支援する必要が生まれ、同システムの引き合いは従来比2倍程度に増えている。
JMACSは米リアルウェア製のスマートグラスと自社ソフトを組み合わせた、遠隔地間の作業支援システムを約150社に納入している。スマートグラスは頭部に取り付け、手を使わずに作業できる小型モニターや音声操作機能などを備える。遠隔地の熟練者が現場の作業者などに対し、映像や手書き画像を共有しながら、音声通話機能を使って作業を支援できる。
今回、無償にするのはシステムを提供するクラウドサービスの月額使用料で、本来なら端末1台につき2万5000円(消費税抜き)が必要。すでに利用している契約者も対象。新規契約者は端末1台とソフトウエアのセットで約70万円からとなる機器を購入する必要がある。
遠隔作業支援システムの利用と導入のハードルを下げ、長期的な利用者層を広げる狙いもある。非接触入力できるディスプレー端末やスマートグラスを使った遠隔会議システムなど、新型コロナ対策に役立つ他製品も合わせて提案する。
(2020/3/11 05:00)