(2020/4/11 05:00)
ソニーは10日、中国で動画配信サービスやモバイルゲームサービスなどを手がける現地企業のビリビリに約4億ドル(約436億円)を出資したと発表した。米国子会社を通じて発行済み株式の4.98%を取得。若年層に訴求力を持つ現地企業と連携して、エンターテインメント事業の拡大につなげる。
ビリビリが提供する動画共有やライブ配信などができるエンタメプラットフォーム(基盤)は、「Z世代」と呼ばれる1990―2009年生まれの中国の若者世代から多くの支持を集めている。ソニーは16年からビリビリを通じて、日本国内でも人気が高いモバイルゲームやアニメ作品を中国で提供している。
エンタメ事業は中国では規制産業。事業強化に向けて現地企業との連携が欠かせない。現地のクリエイターにアプローチしやすくなるため、中長期的には中国市場で強い競争力を持つコンテンツの育成も視野に入れる。
(2020/4/11 05:00)