新型コロナ/浜口ウレタンとサムス、主力技術で感染防止グッズ

(2020/6/22 05:00)

浜口ウレタン、厚さ3mmの夏向けウレタンマスク

【浜松】浜口ウレタン(浜松市西区、浜口弘睦社長、053・485・1331)は、ウレタンマスクシリーズに厚さ3ミリメートルタイプ(写真)を追加し、発売した。5月に発売した同4ミリメートルタイプに比べ蒸れにくく、夏季向け商品として販売する。黒、黄の2色。サイズはS、M、Lの3種類。消費税込みの価格は1000円(Sは2枚入り)。浜松市周辺の地域限定で薬局を通じて販売する。

主力の自動車向けなどのウレタン部品で使う、ポリエーテル系ウレタンや設備を活用して生産する。100回程度の手洗いに耐える。黒には竹炭、黄には、べにふうき茶葉を原料に混ぜている。マスクと併せて同じ素材でつくるインナーマスクも販売。消費税込みの価格は2枚入り1000円。

同社は10年ほど前にもウレタンマスクを生産したが、当時は「色付きのマスクは売れなかった」(浜口社長)として撤退していた。今回、新型コロナウイルス感染拡大に伴うマスク不足を受けて、そのことを知る周囲から再発売の要望があったという。地域貢献の一環で「身近な方が買いやすいように」(同)と、まずは地域限定で販売を始めた。日産能力は4000枚。

サムス、マイクに飛沫対策のアクリルシールド カラオケ店に

【名古屋】サムス(愛知県春日井市、佐藤明弘社長、0568・85・5017)は、マイクに装着して飛沫(ひまつ)の拡散を抑えるアクリル樹脂製商品「マイク飛沫シールド=写真」を発売した。新型コロナウイルス対策を補助する商品として、カラオケ店やライブハウスなどに提案する。価格は5000円(消費税抜き)。主力の電子制御機器で取引のあるトラント(愛知県春日井市)を通じて月販2000個を目指す。

縦29センチ×横41センチメートルのアクリル板の中央部に設けた穴にマイクを差し込み固定。歌ったり、スピーチしたりする際の飛沫の拡散を抑える。咳(せき)・くしゃみによる飛沫を撮影した映像を参考に、勢いのある飛沫の放射角を測定。その結果を基にサイズやマイク固定位置を決めた。板と顔を平行に約10センチメートルの距離を保つと、もっとも効果が出るという。

サムスは電子制御機器の設計・製造が主力。新型コロナ感染拡大で打撃を受けているカラオケ店を見て「マスクやフェースシールドをつけずに、みんなで楽しめたら」(佐藤社長)と主力事業の技術を生かして開発した。

(2020/6/22 05:00)

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