(2020/7/16 05:00)
群馬大学大学院理工学府の藤井雄作教授らのグループは、新型コロナウイルス感染防止ツールとしてフルフェースヘルメット型マスク(写真)を開発した。給排気の流れと圧力を精密に制御してウイルスの侵入と排出を遮蔽(しゃへい)する。メーカーとの連携を通じて軽量化や装着感の改良などに取り組み、早期の製品化を目指す。
軽量な樹脂素材で作製したヘルメットと、センサーや給排気ポンプ、温湿度調整装置などを装備したバックパック部を組み合わせて使用する。給気と排気のチューブを介して空気の流れをつくり、ヘルメット内部を陽圧に制御。ヘルメット内へのウイルス侵入を完全に遮蔽する一方、内部からのウイルス排出を抑制する。
外出時に着用すればあらゆるウイルスを遮蔽でき、多くの人が利用することで「集団免疫を獲得するのと同じ効果が得られる」(藤井教授)としている。製品化を希望するメーカーと連携して改良していきたい考え。(前橋)
(2020/7/16 05:00)