(2020/9/23 05:00)
成立しなかった約880億円―。企業のM&A(合併・買収)の額ではない。サッカースペイン1部リーグの名門でバルサの愛称で世界中にサポーターが多い強豪チーム、FCバルセロナのリオネル・メッシ選手が残留を表明した。
2021年6月まで契約が残るため、もしバルサを離れたら約7億ユーロの移籍金が発生したという。スター選手とはいえ驚きの額だ。33歳のメッシが故郷のアルゼンチンを離れバルサに入って約20年がたつ。
下部組織から才能を開花させてバルサを数々の栄光に導き、世界年間最優秀選手「バロンドール」にも史上最多の6回選出。実績は誰もが認める存在だ。
新型コロナウイルス感染症の影響で中断を余儀なくされた19―20年シーズンだが無冠に終わったことが今回の移籍騒動になったようだ。結果的にはメッシがクラブ愛を優先し残留を決断したとされる。
メッシ獲得を検討するチームもあったが、コロナ禍で高額な移籍金を用意できない事情もあったようだ。バルサが27日に迎えるリーグ初戦は日本代表の19歳、久保建英選手が所属するビジャレアルとの対戦だ。メッシがスペインを去れば見られなかった。日本のサッカーファンはひと安心かも。
(2020/9/23 05:00)