(2021/1/19 05:00)
新型コロナウイルス感染症対策について自国民に語りかける各国首脳の言葉が注目されている。「コロナなどただの風邪のようなものだ」という勘違い発言を繰り返す大統領は論外だが、総じて評判が良いようだ。
英国のジョンソン首相は自らの感染経験をもとに語っており説得力がある。親近感から「おかあちゃん」の愛称があるドイツのメルケル首相が昨年3月に発した言葉が独チュービンゲン大学で2020年のスピーチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
未知のウイルスで世界中がパンデミックに見舞われる中、「事態は深刻です。みなさんも深刻に捉えていただきたい。独統一、いや第2次世界大戦以来、社会全体の結束した行動が、ここまで試された試練はありません」という内容だ。
アピール度満点の発言であり、これだけで印象的。さらに10日後に発した言葉が国民の心をわしづかみにした。「ほとんどの市民が大きく行動を変えた。そのことに心からありがとうと言いたい」。
緊急事態宣言を再発令した菅義偉首相は記者会見の機会が増えている。しかし、同じことの繰り返しが多く、心に響くものとは言い難い。言葉が感染者数にも影響を及ぼすと肝に銘じてほしい。
(2021/1/19 05:00)
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