産業春秋/震災から26年の神戸

(2021/1/18 05:00)

「地震にも負けない強い心をもって 亡くなった方々のぶんも 毎日を大切に生きてゆこう」―。阪神・淡路大震災のシンボル曲「しあわせ運べるように」が17日、神戸市の第2の市歌に制定された。

6400人余りもの犠牲者を出した震災から26年。「しあわせ運べるように」は、当時神戸市立吾妻小学校教諭だった臼井真さんが、震災で一変した神戸に心を痛め作詞作曲した。

神戸・兵庫県の学校で大切に歌い継がれ、子どもたちは震災の経験はないけれど、歌を通して震災に思いを寄せてきた。さらに歌詞の一部を替え、東日本大震災や熊本地震などの被災地でも歌われてきた。

新型コロナ感染症による緊急事態宣言が兵庫県にも発出され、各地の追悼行事も中止や規模縮小を余儀なくされた。東遊園地(神戸市中央区)で毎年ともされる竹灯籠の数も減らし、例年なら現地に訪れる人々の多くも、自宅で静かに祈りをささげた。

コロナ禍の中でも、犠牲者を追悼する気持ちは決して薄れてはいない。灯籠で描いた「がんばろう1・17」の文字は、犠牲者だけでなく、コロナと闘う多くの人々にも勇気を与えただろう。震災とコロナ、どちらの記憶も風化させてはならない。

(2021/1/18 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン