(2021/1/26 05:00)
「経営者になる。日本初 いちご学科」というフレーズが半年ほど前、秋葉原駅の電子看板に映し出された。いちご経営者育成を目的に4月に新学科を設置する栃木県農業大学校(宇都宮市)のPR。その後が気になり、同校に聞いてみた。
学科の課程は2年間。昨年末の試験で8人が合格した。受験年齢に上限はないが、20代が最多。ただ10人の定員に満たず、2月8日まで追加募集中だ。
学科新設の反響は大きく、オープンキャンパスには全国から43人が参加し、栽培状況などを学んだ。いざ試験となると「県内の就農希望が前提。時間もお金もかかるため、進路を変更した方もいた」と、主任教授の小島博さん。
栃木県は1968年以来いちご生産量全国一を誇る。冬の日照時間が長く、寒暖差が激しいなど栽培に適し、大消費地の東京圏も近い。「とちおとめ」に続けと、新品種「とちあいか」を売り込む。
ブランド力や設定価格の弱さをいかに克服するかが課題。いちご学科では、輸出を含めた流通事情や経営管理なども学ぶ。県は、人工知能(AI)やロボットの栽培・収穫への活用も推進する。高齢化、担い手不足はいちご農家も例外ではないだけに1期生への期待が高まる。
(2021/1/26 05:00)
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