(2021/2/12 05:00)
15日に発売する日刊工業新聞社発行の月刊誌「工業材料」3月号では「ガラス代替透明樹脂の耐熱性・光学特性向上を目指す最新技術」を特集する。アクリル樹脂、ポリカーボネートなどの透明樹脂は軽さ、柔らかさ、加工のしやすさ、扱いやすさを生かし、ディスプレー用光学フィルム、光ディスク、光学レンズ、光ファイバー、タッチパネルなど各種光学部材に使用され、光技術分野を支える重要な材料となっている。
近年ではこうした実績を基に次世代照明、フレキシブルディスプレー、ウエアラブルエレクトロニクスなど次世代光技術においても重要性を増している。さらに自動車産業においても軽量化に役立つ材料として活用が期待されている。
特集では、まず公立千歳科学技術大学の谷尾宣久教授が「透明ポリマーの光学特性と高性能化」と題して全体を俯瞰(ふかん)した。続いて、第一線の研究者が最近の技術動向を基礎的知見とともに解説した。このほか、事例として製品への応用例を紹介。開発に不可欠な屈折計の測定技術についても取り上げた。
(2021/2/12 05:00)