(2021/4/14 05:00)
新型コロナウイルス感染拡大収束の兆しが見えない中、さまざまな企業が感染症対策ビジネスを展開している。電子部品業界では、医療・介護現場や公共施設、飲食店への顧客開拓につなげるために「非接触」をキーワードに新製品開発が進む。
マクセル(東京都港区)は、空中に表示したスイッチやアイコンの映像を、タブレット端末のように操作するHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を開発した。
アルプスアルパインが開発したタッチレス操作パネルは、独自の高感度静電センサーを採用し、パネルから10センチメートル離れた位置から手の存在を検知する。5センチメートル近づくと手の位置を、3センチメートルまで近づくと指の位置を正確に把握できる。
両社とも2021年内の製品化を目指す。エレベーターの開閉ボタンや券売機など、不特定多数の人々が利用する場所や、装置向けに需要がありそうだ。アルプスはさらに、オートロック解錠時などに残った指紋から暗証番号が漏えいするリスクも軽減できると、セキュリティー対策向けにも提案する。
非接触製品は電機大手など、さまざまな業種も参入を狙う。コロナ禍にあっても、次のビジネスチャンスはいたるところにある。
(2021/4/14 05:00)
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