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(2021/5/17 05:00)
“機械好き女子”の道作る
(総合1から続く)北九州工業高専の制御情報工学科と専攻科で機械と電子制御、プログラミングなどを学びました。専攻科ではカメラを使った文字認識のプログラムを作る研究に取り組みました。
就職活動では大阪ガスのインターンシップ(就業体験)を経験して、幅広い仕事があることを知りました。好きな機械を触りながら、自分の頭で考えて仕事に取り組めるエンジニアになりたいと希望しました。2013年の入社当時のコージェネレーションシステムのメンテナンス部門で初めての女性社員として配属してもらえました。現場に1人で出て、ある程度の仕事ができるまでには3年ほどかかりました。雨の中、トラブル調査を続けて機械はなんとか動いたものの、風邪をひいてしまったこともあります。
現場の仕事を4年ほど経験した後、18年からメンテナンス部隊の管理や計画立案などに携わる今の立場につくことになりました。メンテナンスの仕事は「段取り8分」と言われるほど準備が大事とされています。今の仕事は後方支援の役割にあたるので、人の話をよく聞いて、現場が気持ちよく仕事できるようにコミュニケーションを取ることを心がけています。女性が少ない職場ではありますが、同じ人間として付き合えるので、難しさは感じていません。今後はコージェネシステムの設計やニーズに合ったメンテナンスメニュー開発にも挑戦したいと思います。機械好きな女性社員の仲間が増えるような道を作っていきたいです。
休みの日は自宅で森博嗣などのミステリー小説を読んだり、ゲームをしたりして過ごすことが多いです。(文=大阪編集委員・錦織承平、写真=冨家邦裕)
◇Daigasエナジー カスタマーファシリティ部コージェネソリューション第1チーム 土生成美(はぶ・なるみ)さん
(2021/5/17 05:00)