(2022/1/10 05:00)
「成人の日」に二十歳(はたち)の誓いをするのも今年が最後。民法改正で4月1日から成年年齢が、20歳から18歳に引き下げられる。4月1日時点で18、19歳の方々は、同日同時に新成人となる。その後は18歳の誕生日が新成人の日になる。
一斉に新成人とは、なんとなく“端折られた”ような気にならないだろうかと心配になる。それに来年の成人式はいったい誰を招待することになるのだろう。
政府は自治体が実情から判断して対応してもらいたいとの見解だが、祝日である成人の日の数日後には大学入学共通テストが控えている。18歳を式典に招待するのは難しそう。では19歳はどうするのか。担当者は頭を悩ますことになるだろう。
昨年のきょう。小欄は成人式が中止やオンライン開催となった新成人を励ます言葉を贈った。今年も同じことを言わなければならないのは残念だ。沖縄県などにまん延防止等重点措置が適用され、一部の自治体は成人式の中止を決めた。
成人の日は旧友との再会を喜び合うだけでなく、大人として社会に参画する意識を持つ日でもある。7月には参院選がある。コロナ禍から脱却するには何をすべきか。しっかり社会を見る目を養ってほしい。
(2022/1/10 05:00)