(2022/2/10 05:00)
間もなく本格的な引っ越しシーズン。「昨年はコロナ禍で人事発令は抑制気味だった。オミクロン株の大流行は悩ましいが、2年続けて見送りにできない異動もある」と企業の担当者。
東京都内のアパートで「空室が埋まらない」という悲鳴が聞かれ出したのは、ちょうど1年前だ。小欄でも「極端に動きが悪い」と伝えた。その後、異動シーズンが過ぎた5―9月ごろは「前例がないほど東京への引っ越しが少なかった」と不動産業者はこぼす。周辺県は平年並みなので「23区ひとり負け」の評もあったほど。
今年も異動期を前に、東京のアパートやマンションの入居申し込みの出足は鈍い。特に航空ビジネスの打撃が大きく、羽田空港周辺で例年以上に空室が目立つという。
とはいえ不動産業界では「コロナ禍の収束は近い」という見方が支配的。引っ越し業者も例年並みの需要を見込んでいる。ひとり負け状態だった東京が活況を取り戻せば、日常を取り戻す一つのサインになりそう。
都内の居住用不動産の需要は旺盛で、高額のマンションが取引されている。住宅ローン減税も形を変えて延長になった。不動産や建築業界が景気の下支えに寄与することを望みたい。
(2022/2/10 05:00)
総合1のニュース一覧
- DMG森精機、計測用半導体レーザー参入 伊勢原事業所に新工場(22/02/10)
- ソニーGの自律型AI、トップドライバー4人に勝利 PS4グランツーリスモで(22/02/10)
- 地図画面なし、操作・案内は音声で完了 パイオニアがカーナビドラレコ投入(22/02/10)
- アイオロス・ロボティクス、AI搭載ヒト型ロボット 介護業界など採用拡大(22/02/10)
- サンエービルドシステム、雨水タンクで気候変動対策 東京・葛飾からSDGs貢献目指す(22/02/10)
- 東急、地域内の情報交換支援アプリ リアルとデジタル融合、次世代の街づくり(22/02/10)
- ローム、窒化ガリ参入 今春パワー半導体量産、シェア10%狙う(22/02/10)
- トヨタの4―12月期、営業最高益 販売回復で67%増、通期は売上高下方修正(22/02/10)
- JBIC、トルコ産業開銀に融資 省エネ支援253億円(22/02/10)
- 広角/日産自動車社長・内田誠(中)ダイバーシティーの可能性(22/02/10)
- 産業春秋/引っ越しシーズン(22/02/10)