産業春秋/地震、21年は2400回超

(2022/6/21 05:00)

2021年は2400回超だった。日本での震度1以上の地震発生状況だ。気象庁の調査結果で、震度4以上は3年連続で増えて54回だった。東日本大震災が発生した11年の324回、熊本地震が起きた16年の192回を下回るが、22年も震度4以上の地震が相次ぐ。警戒したい。

石川県能登地方で19日に震度6弱、20日午前に5強の揺れを観測した。津波や原子力施設への被害が確認されなかったことに胸をなで下ろすが、政府は今後1週間程度は最大震度6弱程度の余震の可能性を指摘する。

北海道北部でも20日午前、震度4の地震が発生した。振り返ると22年は3月に福島県沖を震源とする震度6強の地震、さらにこの半年は震度4以上の地震が各地で散見される。

東京都は5月に首都直下地震の被害想定を10年ぶりに見直した。東京23区の6割が震度6強以上と想定。首都圏で死者約6150人、全壊する建物約8万2200棟と被害は甚大だ。

自然災害は地震ばかりではない。ウェザーニューズによると今シーズンの台風発生は23前後と平年より少ないという。だが自宅から近い多摩川が氾濫した19年が頭をよぎる。地震も台風も「想定外」を拭う意識改革から始めたい。

(2022/6/21 05:00)

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