機械技術10月号／ここまでできる！機械加工現場の工程集約

• 

日刊工業新聞社が２４日に発売する「機械技術」１０月号は「ここまでできる！機械加工現場の工程集約」を特集する。多岐にわたる工程を統合するための工作機械の選択や治工具の工夫などを解説。加工効率を高めるためのヒントを事例も交えて紹介する。

総論では松岡技術研究所の松岡甫篁代表取締役が工程集約の中核を担う複合加工機の機能と技術動向を紹介する。解説では多軸・複合加工機を効果的に運用するための工程設計に関する研究について、東京農工大学の中本圭一教授が報告。京都工芸繊維大学の太田稔教授は、地場企業と共同で実施した「多機能多工程集約加工機」の開発の取り組み、見えてきた課題を述べる。

事例では埼玉機器（さいたま市中央区）が複合加工機を活用して工程数を３割削減し、生産性を２倍にした取り組みを紹介する。工程集約に取り組むことは、機械台数や治工具コストの削減など収益性を高める。また、省エネルギーや作業環境改善といったＳＤＧｓに関連した持続性のあるモノづくりへの手掛かりにもなる。