(2022/10/28 05:00)
日本生産性本部がまとめた2022年版レジャー白書。庶民のレジャーは前年に続き在宅型が主体で、コロナ禍脱却は次年の課題となった。
ただ異彩を放ったのは公営ギャンブルの伸長だ。ボートレース(競艇)は前年比22・6%の急増を記録し、市場規模で平成バブル期を上回る過去最大となった。しかも、これは“巣ごもり特需”ではないという。
低迷していた公営ギャンブル市場の反転は10年前。レジャー市場に詳しい桜美林大学教授の山口有次さんによれば「人気低落が問題視され、主催団体や所管省庁がテコ入れに動いた結果、様相が変わった」とか。一方でパチンコ市場はピーク時の半分以下に縮小し「庶民の娯楽が移行している」と分析する。
公営ギャンブルの中にも濃淡があり、出遅れ組は競輪だ。市場規模はまだバブル期に遠く及ばない。山口さんは「マーケティング力で劣っている」と見る。しかし直近では伸び率35・1%とボートレースを上回る健闘をみせた。
競輪の収益の一部は機械振興などの補助金となり、研究開発や調査事業に使われる。健全な娯楽の人気が出るのは悪いことではない。競輪が周回遅れを脱し、他を追い上げてくれることを期待したい。
(2022/10/28 05:00)
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