産業春秋/ドローン、住宅地上空も飛行

(2022/12/6 05:00)

改正航空法が5日施行され、「レベル4」でのドローン飛行が可能になった。目視できない範囲でも、住宅地など「有人地帯」の上空を自動で飛行できるようになった。物流や災害支援などでの活躍が期待される。

レベル1は目視の範囲内での操縦、レベル2は目視の範囲内での自動飛行、レベル3は目視の範囲外・無人地帯での自動飛行が可能だ。レベル3は海上や河川の上空などを想定していたが、レベル4は活動範囲が飛躍的に拡大する。

レベル4で飛行するためには、国土交通相の認証を受けた機体を使用し、操縦も国交相から技術証明を受けた者に限られる。ドローンスクールなどで操縦技術を磨く必要がある。

レベル4で飛行する際には、飛行する日時や飛行ルートを盛り込んだ飛行計画を国交相に提出し、飛行日誌も作成・保管する義務がある。ドローンによる事故が発生した場合は飛行を中止。負傷者の救護など必要な措置を講じ、国交相に報告する。

当面は過疎地の買い物支援や住宅の少ない有人地帯での飛行などが想定されそう。実際に飛行できるのは技術認証などを経た2023年3月頃となる見通しだ。安全第一を前提に、ドローンの新たな局面に期待したい。

(2022/12/6 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン