(2022/12/27 05:00)
クリスマスイブなら空(す)いているにちがいない。そう思って足を運んだ人生初の人間ドック。ところが待合室には受診者がずらり。
見回せば一様に働き盛りの同世代ばかり。「皆、こんなに意識が高かったのか」と愕然(がくぜん)とする。せっかくの初体験とばかりに、オプションメニューを奮発したのがせめてもの救いである。
政府が決定した2023年度予算案。社会保障費は前年度比6200億円増の36・9兆円。「経済・物価動向などを踏まえつつ、実質的な伸びを高齢化による増加分におさめる方針を達成した」。財務省はこう説明する。
その3割を占める医療費は薬価の引き下げ効果で抑制したものの、団塊世代が75歳以上の後期高齢者となり始めており、膨張圧力がさらに高まるばかり。新型コロナウイルスに対応した医療体制も引き続き求められており、歳出削減と効率化なしに社会保障の持続可能性は担保できない。
だからこそ、自身の健康に責任を持ち、軽度な不調は自ら手当てする「セルフメディケーション」が問われてくる。これを実践する一歩を踏み出した夜。内視鏡検査の鎮静剤でぼやけた視線の先に帰途のイルミネーションがひときわまぶしく映った。
(2022/12/27 05:00)
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