産業春秋/G7議長国・日本、世界で存在感示せ

(2023/1/1 05:00)

2023年は日本が世界での存在感を高める年としたい。先進7カ国(G7)議長国となったタイミングを最大限に活用し、G20とも連携しながら国際秩序の再構築で主導的な役割を果たしたい。

アジアで唯一のG7メンバーである日本は、友好国で供給網を形成する「フレンド・ショアリング」の“仲間”をアジアで増やしたい。中立国が多いアジアもウクライナ情勢に伴う世界的な金融引き締めに苦しみ、早期停戦を望む。

主要20カ国・地域(G20)も薄氷ながら分断を回避し、22年11月のサミットで首脳宣言を採択した。ほとんどの国がロシアの蛮行を非難し、脆弱(ぜいじゃく)化する世界経済に警鐘を鳴らす。

23年のG20議長国はインド。中国と同様、ロシアへの経済制裁の抜け道になっている。モディ首相には経済合理性の追求ばかりでない議長の振る舞いが求められる。日本はインドと連携し、国際秩序の骨格を模索したい。

5月にはG7広島サミットが開かれる。ロシアによる「核の脅威」に直面する中、核のない世界を目指すとの機運が下がりつつある。被爆地から世界に平和を希求するメッセージを発信し、核のない世界に向けた機運を再び醸成する重責も日本は果たしたい。

(2023/1/1 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン