(2023/1/4 05:00)
2023年の干支は「卯」。覚えやすいように「兎」と書くこともある。卯の刻は午前6時の前後1時間ずつの約2時間。卯の方角は東。卯の月は新暦の3月頃。かつては時間や方角を干支で表した。
兎は穏やかで温厚な性格から「家内安全」、跳躍する姿から「飛躍・向上」を象徴するとされてきた。古くから身近な存在で、古事記に「因幡の白兎」の話があり、最古の漫画「鳥獣人物戯画」には擬人化された兎がユーモラスに描かれている。
株式市場には「子は繁栄・丑はつまずき・寅は千里を走る・卯は跳ねる」などの相場格言がある。跳ねるには景気が上向く意味もあり、今年は株式市場にとって縁起の良い年と言うことができ、株価上昇に期待したい。きょう4日の大発会に注目したい。
卯にちなんだことわざ「獅子は兎を撃つに全力を用う」は実力のある者は何事にも全力で向かうとの意味。「狡兎三窟(こうとさんくつ)」は身の安全を保つため複数の策を用意する例え。
コロナ禍は収束の気配を見せ始めたかと思うと感染が再拡大するなど不安は拭えない。世界経済も視界不良。先が見えない時代には機敏に目的に突き進む兎にならって、物事を慎重に見極めて、動くときは素早く、力強く行動したいものだ。
(2023/1/4 05:00)
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